今年記録されたセミクジラの絡み5件のうち4件にカナダの漁具が関係している
科学者らは今月初め、セントローレンス湾で漁具に絡まった北大西洋セミクジラを発見した。
これは、今年これまでに観察された漁具が取り付けられたセミクジラで5例目である。 ニューイングランド水族館によると、そのうち4件では、漁具はカナダの漁業に属していたという。
セントローレンス湾はセミクジラにとって夏の人気の餌場となっており、セミクジラは好んで獲物であるカイアシ類と呼ばれる小さな動物プランクトンを探している。
ニューイングランド水族館の主任研究員エイミー・ノールトン氏は、「彼らは餌の生息地に行くために長距離を移動しているが、そこでは保護措置が必ずしも講じられていない」と述べた。
カナダの一部の漁場では、セミクジラを保護するために群れているのが見られると閉鎖されるため、絡まりの数は憂慮すべきだと同氏は語った。 ノールトン氏と他の科学者は、カナダと米国の漁業者に対し、漁具を改良し、「ロープレス」または「オンデマンド」のオプションを導入するためにさらに努力するよう求めている。
「だからこそ、ギアのセットアップ方法と、おそらくギアの数を管理することだけを考える必要があるのです」と彼女は語った。 「そのように考え始めなければ、セミクジラがいると分かっているときだけ管理することだけを考えていても、この問題は決して解決しないと思います。」
米国海洋大気庁は、死亡数の増加に関する継続的な調査の一環として、2017年以来、115頭のセミクジラの死亡、重傷または病気の数を数えている。 ニューイングランド水族館によると、これらの事件のうち約3分の2は漁具との絡まりによるものであった。 セミクジラは残り340頭未満だ。
ノバスコシア州ダルハウジー大学などの研究チームが7月15日に発見したセミクジラは、口から釣りロープを引きずり、尾には生傷を負っているのが見られた。